日本でコンプライアンスという言葉が広く使われるようになったのは1980年代末頃からですが、そうであるにも拘らず、企業不祥事は依然として後を絶たず、そのために企業の存亡にかかわる危機に追い込まれた会社すら存在します。確かに、最近では、社内に倫理綱領やコンプライアンス・マニュアルを用意し、コンプライアンス委員会や経営倫理委員会といった機関を設置し、継続的に社内研修を実施している会社は数多くあります。しかし、組織・体制を整備するだけでは真の意味のコンプライアンスを実現することが困難ですし、組織・体制の整備に注意を奪われるあまり、不祥事が発生する根本原因の究明と防止に注意が向かなくなる可能性もあります。そこで、本セミナーでは、なぜ企業や社員が企業活動を遂行する上で不正行為や犯罪に関与してしまうかを理解するために、個々の具体的事案を通して、事件の背景や企業統治のあり方について講演と議論を行いました。
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