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アメリカ、フィリピン、マレーシア、
世界各地の法律事務所や有名グローバル企業で勤務した日々。

私は、北浜法律事務所のパートナー弁護士として、主に国際的な案件を専門として仕事をしています。最近の取り扱い案件の一例を挙げると、日本企業による海外企業の株式取得案件(フィリピン、マレーシアなど)、日本企業の合弁事業による海外進出案件(米国、インド、マレーシア、フィリピンなど)、海外での訴訟対応(シンガポール、香港)などです。国際的な案件では、海外現地弁護士と連携して仕事をすることも多く、よく海外にも出張に行ったりします。

学生時代から英語を使って国際的な仕事をしてみたいと思っており、現在は弁護士として、国際的な案件に関わらせていただく機会に恵まれています。弁護士として仕事を始めてからは、弁護士として多くの知見を得て、様々な経験を積みたいと思っていました。

北浜法律事務所に入って3年経った頃に、「フォーチュン500(米企業500社番付)」にも入るほどの有名なグローバル製薬企業の日本法人へ、事務所から出向という形で、企業内弁護士として働く機会が巡ってきました。

法律事務所に勤務する弁護士として、クライアントにとって本当に役に立つリーガルアドバイスをするためには、クライアントの目線に立って考えることが大切だろうと思いました。また、製薬業界という専門性の高い業界で働く機会を得るということも非常に魅力的であったので、オファーをお受けすることにしました。

企業視点・国際感覚を磨いたインハウスローヤー時代。

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私は1年半、製薬企業の法務部で企業内弁護士として働きました。企業の中でどのように問題が起こって、その問題にリーガル部門がどのように対応し、解決策をいかに実行していくのか、という一連の流れを組織の中から見ることができ、非常に得難い経験を積むことができました。

このインハウスローヤーとしての経験があるからこそ、単に「法律ではこうなっています」という杓子定規のアドバイスではなく、クライアントである企業の視点立って、リスクや実現可能性という視点を踏まえて複数のオプションを提案したり、現場で問題になりそうな点を踏まえてより具体的なアドバイスができるようになりました。非常に貴重な経験を積んだおかげで、今、クライアントにアドバイスをする際にも役立っています。また、グローバル企業だけに案件の幅、量、深さがあり、外国人の上司や社員と一緒に働いた経験が、国際的な感覚を身に着けるのに役立ったように思います。

2013年からは渡米してアメリカのロースクールに通い、その後2014年からは、世界で売上トップ10に入る製薬会社の米国本社の法務部にて執務する機会を得ることができました。グローバル企業の米国本社の法務部には300人以上の弁護士がインハウスとして在籍しており、こちらも得難い経験を得ることができました。さらにその後、フィリピンやマレーシアの法律事務所でも執務しました。

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国際的な仕事をしていく上では現地の弁護士との連携が必須です。現地で執務する中で、現地の弁護士との関係を構築することができたことは大きな財産になっています。クライアントからの案件に応じて、「この分野の仕事はこの弁護士が得意だから、この人にお願いしよう」というように、すぐに現地弁護士と連携できることができるのは海外勤務経験のおかげです。

また、現地の法律に関しての知識以上に、現地に駐在していたことで、現地でよく起こる問題や、現地の日本企業が困っていることなどを、肌感覚として知ることができたのも大きな財産だと思います。仕事をしていく中では、私は様々な国の案件に携わっていますが、アメリカ、フィリピン、マレーシアでの経験は非常に役にたっており、実際の業務に生かされています。

企業の法務担当者に、一体感を持っていただける仕事を。

私が仕事をしていく上で大事にしていることは、クライアントや相手方を含め、相手の話をよく聴くこと、また、分かりやすい説明を心がけるということです。国際的な案件の場合、企業の法務担当者の方自身がそのような案件をこれまで経験したことがないということが多くあります。その際に、クライアントが重視している点は何か、話をしっかり伺った上で、問題となるポイントを噛み砕いてわかりやすくご説明し、一歩先を読む提案や問題解決ができるようにしています。

これからも、企業の法務担当者の方に一体感を持っていただけるように渉外の分野で頑張りたいと思います。特に関西から世界に打って出ようとしている企業を応援したいですね。

クライアントとともに。