情報漏洩
企業において情報漏洩(個人情報や営業秘密等の漏洩)リスクは常に想定しておくべきものです。それゆえ、通常の賠償責任保険の範囲を超えて、情報漏洩に特化した上乗せ保険や特約も一般的なものとなっています。
しかし、個人情報漏洩の場合は、原因の特定(情報漏洩者や不正アクセスの特定、プログラムの脆弱性の特定等)、被害者に発生した損害の範囲の特定、営業秘密漏洩の場合は、漏洩ルートの特定、営業秘密への該当性の有無、損害額の立証が容易ではなく、事実レベル・法律レベルで複数の難問が存在します。
このような難問に取り組むためには、技術専門家と適切に協働して、当該業界の技術水準等の把握をし、ログ解析やデジタルフォレンジックや、関係者へのヒアリングや情報管理状況の分析を行う等して事実を確認したうえで、法的な検討をする必要があります。
当事務所は、 情報漏洩があった場合における企業のアドバイザーや代理人としてはもちろんのこと、情報漏洩に係る保険に関して、損害保険会社のアドバイザーや代理人としての豊富な経験を有しています。また、情報漏洩に関する検討にあたっては、案件の性格に応じた適切な所外の技術専門家と協働できる体制を構築しております。加えて、個人情報や営業秘密が関連する案件に関しては、これらを専門とする弁護士と協働できる体制を構築しております。
主な案件実績
- 損害保険会社の代理人として、ベンダーに対する情報漏洩に係る求償訴訟の追行
- 損害保険会社のアドバイザーとして、情報漏洩保険の適用の有無に係る法的助言の提供
- メーカーの代理人として、営業秘密の漏洩に係る損害賠償請求訴訟の追行