ダイバーシティ エクイティ インクルージョン宣言
当事務所は、「クライアントとともに」を事務所のアイデンティティとし、クライアントのために常に全力を尽くし、考え抜く、卓越した専門家集団であることを基本理念としています。そして、当事務所がこのような基本理念に沿った成長を続けていくためには、多様な個性、経験、技能等を有する弁護士、スタッフその他の当事務所を構成する各メンバーが、それぞれ、クライアントのために常に全力を尽くすことができる環境を確保することが必須であると考えています。当事務所は、このような環境を整備し、維持するため、下記のとおり、当事務所を構成する各メンバーの個性が、それぞれに尊重され、公平に取り扱われ、包含される組織作りを推進しています。
1.組織文化の涵養
当事務所は、当事務所を構成する各メンバーがそれぞれ自由闊達に自らの意見を述べ、行動できる組織文化を涵養します。
当事務所は、設立以来、所属する弁護士等の専門家が、その職位や経験、年齢等にかかわらず、いち専門家として対等に、切磋琢磨し、相互を理解し、尊重し、クライアントのために常に全力を尽くすという上記の基本理念に沿った組織文化を共有してきました。各専門家はその職位にかかわらず、個室を持たず、同じ執務机で勤務し、議論においては職位や経験を理由に意見を封じられることはなく、むしろ積極的に意見をぶつけ合うことを良しとしてきました。このように各メンバーが、所内で気兼ねなくクライアントのために最善と考える提案をできる環境は、創造的な発想を生み、各メンバーの仕事へのやりがいも満たすものと考えています。今まで以上に多様性に対する深い理解や尊重が求められる時代において、引き続き、このような組織文化を維持、発展させていきます。
2.多様な個の尊重
当事務所は、当事務所を構成する各メンバーがそれぞれの性別・ジェンダー、年齢、家族構成、国籍、宗教、文化、社会的出身等にかかわらず活躍できる環境を整備します。
当事務所は、当事務所を構成する各メンバーが、その性別・ジェンダー、年齢、国籍、宗教、文化、社会的出身等に関わらず、クライアントのために常に全力を尽くすことのできる環境を確保することが必須であると考えています。たとえば、当事務所では、女性弁護士や女性スタッフを対象とした産休・育休制度を早期から設けていましたが、現在では、育休制度は性別にかかわらず利用できるものとなっており、いずれの制度も実際の取得実績もあります。また、産休・育休からの復帰後における業務量の調整や、産休・育休の取得経験者による定期的な個別面談のほか、乳幼児を含む家族帯同での留学・海外研修に関する支援を含め、各メンバーの実情に合わせた活躍の機会の提供のために積極的な支援を行っています。当事務所は、各メンバーそれぞれに違いがあることを前提として、その違いを発揮できる環境を整備することこそが、クライアントのために常に全力を尽くすための土台となるものであり、当事務所の価値の源泉であると考えています。
3.心理的安全性の確保
当事務所は、採用及び労働におけるいかなる差別も行わず、セクシュアルハラスメント及びパワーハラスメントを含むいかなるハラスメント行為も一切許容しません。
当事務所は、いかなるハラスメント行為も存在せず、心理的安全性が確保された環境こそが、クライアントのために常に全力を尽くすうえでも必須であると考えています。専門家として全力を尽くすためには、相互に、一定の緊張感と厳しさをもって職務を行う必要がありますが、言うまでもなく、それらは、いかなる意味においても、ハラスメント行為を許容するものではありません。当事務所は、当事務所を構成するいかなるメンバーの間においてもハラスメント行為が生じないようにすべく、ハラスメント行為を防止するための所内規程を制定し、その時代におけるハラスメントの概念と整合するように、随時改正しています。また、当事務所内における相談・苦情窓口を拠点ごとに設けることにより、万一ハラスメント行為が所内で生じた場合や、生じる可能性がある場合にも速やかに対応できる体制を整備しています。
当事務所は、これまでの歴史に加えて、さらに優れたリーガルサービスをご提供し、革新的な価値を創出し、世界で躍進するクライアントを支え、社会をより良くするために働きかけることができる組織であるために、本宣言に従った組織作りに努力を惜しみません。