病院法務
会社に対する通常の顧問サービス(いわゆる企業法務)とは、日常的な法律相談、経営や新規事業に対する相談、契約書その他の書面のチェック、教育のための研修会の開催等、会社の経営・運営に関わるあらゆることに対して、法律面から支援するものとなっています。
しかし、これが医療法人に対する場合、専門性の高さ、専門用語の壁、業界の慣習や規則の特殊性等から、通常の企業法務とは異なり、迅速かつ実臨床で実際に使えるようなサービスが行われてきていません。
また、病院内での患者とのトラブルは、本来対立関係にない患者と医療関係者の間に生じるものですが、応召義務等の医師法等の資格法による規制や倫理的心情もあって、対立関係になってしまった相手であるにも関わらず容易に治療を中断することができないという、法的規制・臨床倫理と患者対応との板ばさみとなりやすい構造があります。そのため、極力トラブルにならないようにアドバイスは迅速に行われなければなりません。そして、そのアドバイスは実臨床で実現可能なものである必要があります。
当事務所では、医師及び医療関係者の権利を擁護し、医療法人、医療関係者が全力で医療を提供することをバックアップする「病院法務」を実践しています。
具体的には、顧問先からの相談に対して、ほとんどの事例で即日、早ければ数分後には対処策を返信してトラブルの芽を摘み取り、同意書の内容や意思決定支援の文書等の作成の補助等を行います。