Osaka 大阪事務所座談会

Theme 01 大阪事務所の特長

 大阪事務所は業種業態幅広いクライアントとお付き合いしていて、本当に様々な案件を扱っています。西日本では「企業法務の北浜」と言っていただくこともよくありますね。大手・上場企業 法務部のご担当者も、中小企業の社長も、毎日たくさん来られていてフロアは活気があります。最近は特に海外進出したいという企業のご相談が増えてきて、日本全国からご来所されます。

森本 おかげさまで、「国際案件の北浜」と言われることも増えてきました。大阪はアジアの中継都市を目指して、人、財、資本、情報の移動と交流で、アジアとの繋がりを深めてきました。だから関西企業は中国・ASEAN諸国へ積極的に進出しており、ここにたくさん良いモデルがあるんですよ。そのロールモデルを私たちも一緒になって作ってきたという自負がありますね。現地の法律や規制をクリアするためにどうすれば良いか、転ばぬ先の杖になって多くの企業の海外進出をサポートしてきた。或いはトラブルシューティングに尽力してきた。それを知って全国からご相談案件が集まるのでしょう。

塩津 クライアントの規模感、成長ステージ、企業風土にマッチする解決策の提案が評価されていて、ご紹介が多いのも大阪事務所の特長ですね。企業のパートナーとして伴走しながら解決策を模索する姿勢を信頼していただけているなあと肌で感じます。

下西 私は外資系を担当することが多いのですが、日本でビジネスを行っているグローバル企業にも緻密なコミュニケーションが喜ばれています。

 それは、1973年に佐伯照道弁護士、故八代紀彦弁護士、故西垣立也弁護士が北浜法律事務所の前身を立ち上げた頃から目指してやってきたことではないでしょうか。「専門性には自信がある、しかし自分たちは新興勢力だ」と。そこから、どうやっていこうかと考えて、「法律事務所特有の敷居の高さを無くそう」「クライアントに寄り添う姿勢を大切にしよう」と。これがうちのDNAとして脈々と受け継がれていると思います。具体的には、ご相談に一つずつ丁寧に向き合うところ、コミュニケーションを大切に企業の一員として仕事をするところ。

籔内 うちは関西の気質といいますか、敷居が低いんです。依頼者にリラックスしていただける温かい空気感を大阪事務所は大切にしていますね。この規模の事務所なら高い専門性や問題解決力は大前提で、それプラス人間味のある弁護士であることがとても重要だと思います。クライアントのそばにいて企業の躍進を法的観点から支える、心強い伴走者としてやっていきたいですね。

Theme 02 国際性と専門性の強化

 企業法務と言っても、法律事務所に寄せられるニーズはクライアント・案件によって大きく異なります。うちの事務所は、クライアントと本音で語り合う信頼関係の構築を心がけながら、案件に応じて最適な業務遂行体制を整備・実行してきたと思うんです。国際性と専門性もその一環です。

森本 そうそう。私がCEOになってより一層力を入れてきたのが、海外留学・研修、官庁への出向や企業への出向などです。クライアントの多様なニーズに迅速・的確に対応できる陣容を確立するためには、「現場で学ぶ」が一番効果的ですね。

下西 私の場合、「フォーチュン500(米企業500社番付)」に入るグローバル製薬企業の日本法人に出向した経験が今に生きています。ここでは、社内弁護士として1年半勤務して、専門知識を習得できました。クライアントが求めるリーガルアドバイスとは何かが理解でき、提供できるようになったと思います。

塩津 私も国税不服審判所での出向経験で、税務分野の専門的な知識を身につける機会を得ました。また、組織の中で上司部下の関係や同僚との関係を自分自身が経験し、立体的に見ることができたことが大きいですね。この生きた勉強が、労働法務の実践的なアドバイスを行う際に役立っています。

籔内 私の場合は、公正取引委員会に出向したことで専門性を強化できました。大阪では、競争法の対応ができる弁護士は少ないので責任を感じます。事件の対応としては、通り一遍の法的理屈だけではなく、案件の実態を把握して、現実的な解決をクライアントとともに検討していく姿勢で取り組んでいます。費用面も、初期段階からできるだけ明確にして、クライアントが不安にならないように進めることを心がけています。

森本 出向や留学経験に裏打ちされた知見に基づいて、実務的なソリューションをスピーディに提供できる。経験豊かな弁護士に加えて、若手のパートナー弁護士がしっかりと育っているのが嬉しいですね。当事務所のクオリティ&スピード、そして安心感を多くの企業に提供していきたいですね。

Theme 03 今後の展望

 「第四次産業革命」と言われる社会の変動期。どう取り組むかが問われます。今後は、AI等、新たな法分野の出現に加えて、自動運転などで既存の制度が再構築されていききます。企業法務分野においても、リーガルテックと呼ばれる様々な取組みが見られるようになり、今後5年、10年の間に業務の在り方が大きく変わるでしょう。この状況をチャンスと捉えて、時代の変化に応じた業務遂行力・専門性を磨き、クライアントの期待に応えていきたいと思います。

下西 今、中小企業も含めて、大阪から海外にビジネスの活路を見出そうと積極的な進出がなされています。今後もその傾向は強まっていくでしょう。大阪で、国際案件に対応できる北浜法律事務所の役割はとても大きいと思います。海外留学・研修を終えた弁護士が続々と帰ってきますので、国際案件に対応できる人員がより充実します。事務所がますますパワーアップしますね。

塩津 労働分野では、人材不足への対応や働き方改革、年金の支給年齢引き上げに伴う高年齢者の活用等が差し迫った課題です。私は、労働者と企業がより良い関係を構築できるようにこれからもサポートしていきます。私のもう一つの専門分野、税務においては、税務調査にもしっかりと対応できるような書類整備のサポートや、争訟経験豊富な弁護士ならではの税務調査、いわゆる当局との交渉対応をしていきます。

籔内 競争法に関しては、公正取引委員会での勤務経験者として、私と若井大輔弁護士が企業結合規制の専門家として加わっています。様々な事案を通じて実績をさらに積んでいきたいと考えています。また、海外での留学や実務経験を有する弁護士と一緒に事件を処理することを通じて、海外案件の対応力を強化したいと思います。M&A、不正調査、知的財産等については、競争法分野との接点があり、案件において協働することが多いので、これらの分野も強化したいです。

森本 当事務所は、弁護士間の風通しが良いことでたくさんのことが実現できると思います。国内案件は積み上げてきた交渉・訴訟の実績をベースに、社会の変化にいかにスピーディに対応できるかに事務所を挙げて挑戦していきたいですね。国際案件は、アメリカ人のパートナー弁護士や中国人律師がおりますし、世界各国の弁護士資格を持ち、現地での執務経験を持つメンバーが、北米、中国、ヨーロッパ、アセアン・インドという地域的なプラクティスに分かれて、さまざまな案件に取り組んでいます。クライアントの皆様とともに歩む事務所として喜んでいただける仕事をしていきたいと思います。