Fukuoka 福岡事務所座談会

Theme 01 立ち上げの経緯

秋山 福岡事務所立ち上げの話が出たのは、東京事務所ができて少し後、2004年頃だったと聞いていますが、敷地先生は、福岡市出身ということもあって立ち上げを担当されたのですか?

敷地 はい。私が中心となって、福岡事務所立ち上げを進めました。事務所としては福岡進出ですが、個人的には地元に戻るという感覚でした。当時、地方に支店を出している法律事務所はほとんどありませんでしたので不安はありましたが、地方では北浜法律事務所のように企業法務を取り扱う大きな事務所が少ないこともあり、一定の需要はあるのではないかと考えていました。

佐野 先に東京事務所が立ち上がりましたが、福岡事務所に対する所内の空気はどうでしたか?

敷地 東京、大阪、福岡という3拠点は地理的なバランスもとれていますし、福岡は一定の市場規模がありますので、東京事務所の次は福岡だという気運が高まっていました。佐伯照道弁護士を始め、当時のパートナー全員から、福岡事務所開設を後押ししてもらえたこともあり、福岡事務所の立ち上げはスムースに進みました。

原田 スタート時、弁護士は敷地先生お一人だけでしたね?

敷地 そうです。2006年の開設当初は私一人で、クライアントもほとんどおらず手探り状態でした。大阪・東京事務所のクライアントの福岡支店や、高校の同級生を訪ねたり、金融機関や他士業との関係も緊密にするよう心がけました。福岡商工会議所や福岡JCにもお世話になりました。そうするうちに、大阪事務所のクライアントの福岡支店から依頼を受けるなどして、大阪事務所とのシナジーを活かした仕事ができるようになりました。

秋山 当時で思い出に残る出来事は何ですか?

敷地 開設直後に、北浜法律事務所が倒産・再生案件に強いことを知って、民事再生申立ての相談に来られた会社はよく覚えています。また、大阪事務所の故中島健仁弁護士が、福岡の会社の更生管財人に選任された案件では、複数拠点の利点を活かして、大阪・福岡事務所の弁護士が更生管財人代理となって活動しました。これが初めての拠点連携した大型事件でしたので,大変印象に残っています。

Theme 01 福岡事務所の特長


佐野 最近では、M&Aの相談や法務デューデリジェンスの依頼が増えてきましたね。大型の倒産・再生事件などマンパワーが必要な案件や、M&Aなど専門性が高い案件についても、当事務所に依頼されることが多く、やりがいを感じます。

敷地 私の場合、福岡事務所開設当時は、民事再生申立て、更生管財人などの倒産業務が多く、その後、数年は複数の私的整理案件に携わってきました。今は、業務内容が広がり、日常の法律相談から、会社法やM&A、IPO、渉外などの分野まで、クライアントからの多様な相談に応じています。担当させていただいているクライアントの業種は、メーカー、不動産業、小売業、通信販売業、飲食業、運送業、保険業など幅広いですね。

佐野 私はスタートアップ支援が多くなってきています。福岡は九州経済の中心都市で、一定数のスタートアップ企業やIPOに関連する法務の需要があり、IPO関連のアドバイザーの集まりや勉強会も活発です。北浜法律事務所は、証券会社や証券取引所に出向者を出すなどして、この分野の取扱も多く、ネットワークもあります。福岡事務所もこれらを活かしてサポートしています。ところで、敷地先生はIPOを目指す会社の社外役員をされていますね。

敷地 数社の社外役員に就任し、そのうち2社が上場しました。地元企業に密着して、その成長をサポートできることに、大変やり甲斐を感じました。一方で、福岡は大企業の支店が多く、そこからのご相談も最近は多いですね。福岡でコンプライアンス意識が高まっていることを感じます。

Theme 01 今後の展望

佐野 私は金融機関での勤務経験もあって、主にファイナンス分野を取扱うことが多いです。具体的には、不動産ノンリコースローン案件、再生可能エネルギー案件、PFI案件などのプロジェクトファイナンスになります。北浜法律事務所にはファイナンスチームがあり、東京・大阪の弁護士と連携して案件対応をすることもあります。また福岡ではスタートアップや第二創業が盛んになっています。私もビジネススクールに在籍していることもあり、スタートアップ界隈の方々との接点が増えてきており、支援させていただいています。

原田 私が注力している分野は,不動産・建築分野,M&A分野です。福岡は,日本では珍しい人口増加率が高い地方都市という特色もあってか,不動産の動き・建物の建設が盛んです。その分,法務の需要も大きく,取引金額も高額であることが多いことから,紛争となった場合は,その規模も大きくなる傾向があります。北浜法律事務所では,私も所属している不動産・建築チームがあり,東京・大阪の弁護士と連携しながら,大規模な案件や,広い地域での対応が必要となる案件にも対応が可能です。また,福岡は,起業も盛んであると同時に,後継者不在の会社も多いことから,M&Aが活発で,福岡の会社を売りたい,福岡の会社が他社を買いたい,という相談をよく受けます。組織的・機動的な対応が必要であるデューディリジェンスやM&Aアドバイザリー業務を行うことができる事務所は福岡では少なく,これも北浜法律事務所の強みの一つであるといえます。

秋山 私はノースカロライナ州の資格を持つ外国法事務弁護士として、2012年より渉外法務をはじめ、様々な契約書の作成やレビュー、翻訳に携わっています。北浜法律事務所が提携する米国の法律事務所と連携し、クライアントが北米でビジネス活動を行う際にはリーガルサポートをしたり、日本への進出を考える外国企業からの日本法の相談には、分野に応じて所内の日本の弁護士を紹介したりもしています。また、海外で資産を保有する方の相続や、その他の手続きのサポートを行うこともあります。今後ますます多様化する渉外分野において、大阪と東京の弁護士とも連携を図りながら、きめ細やかなサービスを提供できるよう尽力したいと考えています。

敷地 私は、多様なご相談に応じることを基本としつつ、会社法やM&A、IPOなどが関連する分野に積極的に取り組みたいと考えています。また、渉外分野は、大阪・東京事務所や秋山美華弁護士との連携で強化していきたいと考えています。これからも地元企業に貢献するために、福岡事務所全員で力を合わせて頑張っていきます。