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社外取締役として
企業を真の成長に導く発言を。

私は北浜法律事務所の11人目の弁護士です。最初に事務所訪問をした日のことを今でもよく覚えています。家族のように温かい雰囲気でした。私は公務員からの転職組で当時26歳。ポテンシャルを秘めた有望な事務所のパワーを全身で感じて、とても魅力的に思いました。「この人たちと一緒に働きたい」と思って入所しました。ちょうどバブルの頃でした。

アソシエイト時代は、佐伯照道先生や天野勝介先生のもとで倒産(破産、会社更生)を多く担当する中で、会社の再建の経験値を積みました。子育てをしながら大変な時期もありましたが、事務所の理解もありキャリアを止めることなく重ねてきました。非常時の会社の再建に関与を続けることで、平時の会社のオペレーションへの知見も深まり、顧問弁護士という関与の仕方以上にしっかりと企業にコミットしたいという思いが強くなってきました。そんな折、政府によるコーポレートガバナンス改革推進が続き、社外取締役という非常に醍醐味のある仕事を拝命するようになりました。

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リスクを見落とさず、企業競争力を高める。

今、上場、非上場を問わず、企業を取り巻く環境は急激に変化しています。その変化は非連続的であるのが特徴で、総じて経営が意思決定をする頻度も上がります。攻めと守りの両方の動きが必要となり、法律の専門家である弁護士の意見は企業にとってとても重要です。

一例を挙げますと、企業の成長戦略の一つの中に投資というものがあります。設備投資というハードの投資もありますが、M&Aで事業を買うという投資もあります。

後者の場合、いくらの投資をしていくら回収ができてという数字上の計算だけで判断をするのではなく、M&Aをすることのリスク、その会社を買収することのリスク、買収の際に気をつけるポイントはココといったことを複合的に考え判断する必要があるのです。この場面では、私が今まで弁護士として様々な立ち位置で関わってきた多くのM&A経験が活きます。

また社外の人間として心がけているのは、「それはこうじゃないですか?」「このような考え方もありますよ」と意見を述べることによって、軌道修正をすること。もちろん背中を押す場合もありますし、ブレーキを踏む場合もあります。しがらみのない外部だからできる発言をしようと心がけています。上下関係も気にせず率直に発言できるのは女性の強みかもしれませんね。

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子育ても終了した今、弁護士としてもっと良い仕事をしたいと思います。そのために大事なことは、一つはやはり、スキルを常に磨くこと。もう一つは、依頼者への共感力を持ち続けること。真に望んでおられることをきちんと理解して、ベストな戦略を立てて、それを遂行するということに尽きるのかなと私は思います。

クライアントとともに。