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欧州、アメリカ、アジア。
国境を越え、ビジネスを強力に支援する。

私の弁護士人生はパリから始まり、ハノイ、ニューヨーク、そして東京へ。文化圏の違う4都市で弁護士としてのキャリアを磨いてきました。

転勤が頻繁な裁判官の家庭に育ったせいでしょうか、違う土地、違う文化に飛び込むのに抵抗がないように思います。子供の頃は、引越しで友達と引き離されて大泣きしたこともありましたが、お蔭様で環境が変わってもすぐに溶け込めるようになりました。

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20代のほぼ全部をフランスで過ごしました。

大学生の時に交換留学生として渡り、その後パリ第2大学大学院(法学)へ。フランス共和国の弁護士資格を取って渉外系の大手法律事務所に入りました。当時は欧州もこれからEU統合という時期で、日本では欧州の大手ブランドが華やかにもてはやされていましたので、ブランドのライセンスビジネスに関するご相談が多かったです。

またフランスの法律事務所からハノイに赴任し、ベトナムの法律、文化、価値観のもとでも仕事をする機会を得ました。再びパリに戻ったころに、今度はメーカー系の大型案件に携わる機会が増え、壁にぶつかったのです。責任ある仕事をするには高度な英語力が必要でした。また、法体系には、大きく分けて大陸法系(フランスやドイツ)と英米法系があるのですが、国際弁護士としてその両方を履修することがとても重要だと考え、アメリカ留学を決意しました。

コロンビア大学ロースクールに入学し、翌年司法試験にパス。ニューヨークで弁護士になりました。順調にキャリアを積んでいたところ、2001年、アメリカ同時多発テロ事件が発生。私はたまたま出張で日本にいたのですが、半月後にニューヨークに戻ると仕事は激減し、あるのは撤退案件ばかり。前向きな案件は一つもないと悩んでいたら、知人の弁護士さんから「東京は忙しいよ。戻って来ればいいじゃない」と言われて帰国を決めました。

フランス共和国、ニューヨーク州、日本という3つの弁護士資格。

東京に戻り、法律事務所で働き始めました。また忙しい生活が始まったのです。その後ロースクールに通い、日本の弁護士資格を取りました。こうしてフランス共和国、ニューヨーク州、日本という3つの弁護士資格が揃い、欧州、アメリカ、アジアと幅広く国際案件に関与できるようになりました。

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今トレンドとして多いのは、アウトバウンドM&Aですね。典型的には日本企業が、フランス企業を買いたいというご相談です。また、データプロテクション(GDPR)のご相談も増えています。銀行、会計事務所からのご相談や、「フランス案件が来たんだけど、生田先生お願い!」って他所の弁護士さんからのご依頼もありますね。

M&Aの場合、デューデリジェンス(対象企業調査)が必要になりますが、現地フランスの弁護士さんの報告に「日本企業はこういうことがもっと知りたい」と、リクエストするのも大事な作業です。クライアントの方が直接質問されても、法制度まで理解しておられることは少ないですし、日本と文化背景が違うため求める答えが返ってきづらいところを私共が入り精度を上げるのです。これによりM&Aの成功の精度も上がりますし、結果として大幅にコストセーブできることが多いです。

もちろん相手先企業が保有する知的財産やライセンスの扱いにも適切なアドバイスを行います。日本だけでなく、パリでの国際仲裁や訴訟事件も長く担当しています。法制度や文化に詳しいため、欧州案件全般、特にフランス案件はオールラウンドに対応しています。クライアントのニーズに応えたい一心で走ってきた人生です。グローバル時代の頼れるパートナーとして、これからも前を向いて活動していきたいと思います。

クライアントとともに。