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中国帰国子女としての原体験。
国や地域、言語を超えて案件に挑む。

出身は福岡です。父が銀行員だったので転勤が多く、小学校3年から中国の北京市で過ごしました。言葉を覚えさせたいという親の方針で、日本人学校には行かずに現地の学校に通いました。幼かったのですぐに馴染め、中国語も割と早く身に着けられました。むしろ小学校6年で日本に戻ってきたときの戸惑いの方が大きかったです。

原因は、日中間の文化や常識の違い。家族以外の日本人と接する機会がなく、経済発展前の物質的豊かさがまだ十分でなかった北京市で育った私にとって、日本文化や社会はほぼ未知のものでした。

特に苦労したのが、日本文化の「空気を読む」作法の習得。いわば私は、中国から帰国した後、自分が周りの日本人と違うことに気づき、改めて日本文化を学んでいったのです。このことが原体験となり、今の自分が形作られているように思います。

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例えば、日本人として生まれ、中国の文化や社会を経験した後、日本の文化を学んだことで、文化的な違いは当たり前だと思うようになりました。また、北京市で生活したことで、中国の文化に対する感覚的な理解を持つことができました。

高校生になって、そういう自分を生かせるのは外務省だと思って進学先を決めたのですが、大学入学後参加した法律相談サークルで、法律を使って物事を解決することに魅力を感じるようになり、中国の仕事を取り扱う弁護士を志しました。今では、その頃考えていたように、中華圏(中国大陸・香港・台湾)に関わる案件を多く取り扱っています。

スピードもクオリティも、取扱分野も。
世界で戦うクライアントのどんな要望にも応えたい。

現在、専門は何ですかと聞かれると、国際法務と答えることが多いです。しかし、実際は、専門にとらわれることなく、紛争解決、投資・M&A、コーポレート等、企業が関わる分野全般を取り扱っています。確かに弁護士業は専門分化が進んでいますが、弁護士の仕事とは、分野を問わずクライアントの要望に応えるために全力を尽くすものだと思うからです。

そのため、担当しているクライアントは、日本国内外の上場・非上場企業からベンチャー企業までかなり幅広。特に、ベンチャー企業をはじめとする野心的なクライアントとの仕事は、最高に刺激的ですね。何度も修羅場を潜り、圧倒されるビジョンを実現するために驀進する彼らは、凄まじいスピードで国や業界、常識の境界を超えていく。そういった世界で戦うクライアントをサポートするためには、中国語や英語はもちろん、スピードもクオリティも、相談されたことを全部受けられるチームの力も要求されます。私の望むところです。自分の中のハードルを高く上げて、「今の自分を超えていけ」というスタンスで毎日仕事をしています。

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コーポレートや投資・M&Aの仕事が多いので、意外に思われることが多いのですが、多岐に渡る弁護士業務の中で、自分に一番向いていると思うのは訴訟です。受任した時点で、事実関係や資料を精査し、事案を理解し、裁判所の判断を予想し、判決や和解に至るまでの筋道を理詰めで徹底的に考えます。詰将棋のような仕事というのでしょうか。それゆえ、弁護士個人の力で相当結果を変えられる業務であるように思います。

一方で、結果がはっきり出てしまうという業務でもあり、重圧を感じることも多いですが、クライアントと一緒に汗をかき、いい結果を得られたときの喜びを共有できたようなときは、これ以上ない喜びを感じることができます。

世界で戦うクライアントの要望に応え続け、「まずは日野の意見を聞いてみたい」と思っていただけるよう、これからも仕事をしていきます。

クライアントとともに。