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金融、会社法からドローンまで。
未来に挑戦する企業を支えたい。

私にとって、この仕事の醍醐味は裁判です。勝つか負けるか、白か黒か。最後に裁判所で判決をもらう。これはたぶん他の仕事にはない醍醐味ですね。

私は金融法、会社法、倒産法、組織再編など企業法務を主に取り扱っていますが、一般民事事件も扱います。そのような中で、「心に残る裁判は?」と訊かれてまず思い浮かぶのが、某企業の経営支配権争いです。会社が乗っ取られるか否かという局面で、経営陣や従業員の「負ければ排除され自分たちは路頭に迷う」という切実な思いを受け止めながら、私は大勢の人生を背負って法廷に立つという責任感を感じていました。

一審は勝訴し、控訴審では勝訴的和解で決着しましたが、一審から既に3年が経過していましたので、その間、経営陣及び従業員の方々はずっと不安だったと思います。しかし、そんな中でも最後まで私を信じてくれたことに、私は感謝の気持ちと大きなやりがいを感じていました。最後は全員で喜びを共有できたことに、心からこの仕事を選んでよかったと思いました。

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もう一つ心に残っている裁判に、最高裁で逆転勝訴した事件があります。これは、子供が蹴ったサッカーボールが校庭から飛び出し、これをよけようとしたバイクが横転して運転者がケガをし、結果死亡したという事案で、親の監督責任が問われたものです。一審で敗訴し、控訴審からの受任でしたが、控訴審も親の監督責任を認める判決となり、ご家族は諦めと深い悲しみに包まれました。

しかし、校庭でサッカーボールを蹴った子供の責任を本当に親が負わなければならないのか― 難しいことは承知の上で、司法の最終判断を仰いでみようということになりました。結果は、それまでの判断が180度覆され、逆転勝訴。親の監督責任は否定されました。逆転勝訴した嬉しさの一方で、永い間苦悩し続けた当事者や関係者のことを考えると、何とも言えない複雑な気持ちになったことを覚えています。

仕事の進め方は、ゆっくりじっくり、
依頼者の話を聴くようにしています。

クライアントは、最初から全てを話してくださるわけではないので、自由にたくさんお話しいただき、その後からポイントを見つけてどんどん深掘りしていきます。後から知らないことが出てきたとか、それは聞いてなかったということがないように。意図的に隠しておられるのではなく、そのことを大事だとは思っていなかったということがよくありますので。ポイントを決めて「はい、これとこれを教えて」というやり方にならないように、丁寧に進めたいと思っています。

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最近は、新しい技術を使った事業のご相談が増えています。例えば、「空の産業革命」と言われるドローン。測量や警備、物流、農業、構造物点検、災害救助に至るまで多くの分野で活用が広がっていくドローンですが、既存の法制度との関係が複雑で専門家のサポートが求められていることを実感しています。事業を軌道に乗せるには、航空法、プライバシー・肖像権、土地の所有権、道路交通法、海上交通安全法、河川法、電波法・航空法等の様々な法律について検討することが必要です。私は、積極的に未来に挑戦するクライアントの皆様を支え、ともに未来を創造する弁護士でありたいと思っています。

クライアントとともに。