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企業の重要な局面で、
最後までともに考える。

私にとって、弁護士という仕事の醍醐味の一つは裁判です。

事実と法律を一つひとつ積み上げ、相手方と主張を尽くし、最後に裁判所の判断を仰ぐ。そこには、他の仕事にはない緊張感と責任があります。そして、その判断の先には、依頼者の事業や生活、時には多くの人の将来があります。

これまで携わった案件の中で、特に心に残っているものの一つが、ある企業の経営支配権を巡る紛争です。会社の支配権を失うかどうかという局面で、経営陣や従業員の方々にとって、裁判の結果は自分たちの将来そのものに関わる問題でした。一審で勝訴し、控訴審では勝訴的な内容で和解が成立しましたが、解決までには長い時間を要しました。その間、不安を抱えながらも最後まで私を信頼してくださった皆さんと、最終的に解決を喜び合えたことは、今でも強く印象に残っています。

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もう一つ忘れられないのが、最高裁判所で逆転勝訴した事件です。
子どもが校庭で蹴ったサッカーボールをきっかけに事故が生じ、親の監督責任が問われた事案でした。私は一審敗訴後の控訴審から受任しましたが、控訴審でも厳しい判断となりました。それでも、本当に親が法的責任を負わなければならない事案なのかを改めて検討し、最終的な司法判断を求めて上告しました。

最高裁判所ではそれまでの判断が覆り、親の監督責任が否定されました。もちろん、裁判は勝ち負けだけで語れるものではありません。当事者や関係者が長い間抱えてきた苦悩を考えると、勝訴の喜びだけでは割り切れないものがあります。この事件は、弁護士が一つの事件、一つの判断に向き合う責任の重さを改めて感じた経験でもありました。

まず、話を聴くところから始める。

仕事を進めるうえで、私はクライアントの話をできるだけ丁寧に聴くことを大切にしています。 相談の最初から、法的に重要な事実がすべて整理されているとは限りません。本人にとっては何気ない出来事が、実は問題を解く重要な鍵になることもあります。そのため、最初から論点を決めつけて必要な情報だけを聞くのではなく、まず自由に話していただき、その中から重要な事実や問題の本質を見つけていくようにしています。

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企業の案件では、法律的に正しい答えが、そのまま最善の解決になるとは限りません。訴訟であれば、勝訴の可能性だけでなく、解決までに要する時間やコスト、事業や取引先への影響まで考える必要があります。M&Aや組織再編、不祥事・危機対応、事業再生・倒産といった場面でも同じです。 企業が重要な判断を迫られる局面では、法律だけを切り離して考えることはできません。クライアントが何を守り、何を実現したいのかを理解し、そのために取り得る選択肢を整理し、現実的な解決策を一緒に考える。それが企業法務を担う弁護士の役割だと考えています。

平時の相談から、会社の将来を左右するような難しい局面まで。 クライアントとともに考え、最後まで解決に向き合う弁護士でありたいと思っています。

クライアントとともに。