「東京高裁令和6年8月28日判決・仙台薬局事件」

公益財団法人ロータス21

【通達評価の否認に関する納税者勝訴事件・仙台薬局事件】
課税庁が非上場株式の通達評価を否認して課税を行った事案で、第一審に引き続き納税者勝訴となった東京高裁令和6年8月28日判決について解説記事を執筆し、T＆Amasterの巻頭特集として掲載いただきました。第一審判決よりも一般論のレベルでより踏み込んだことを述べており、既に批判も出ているものの、少なくとも実務での課税当局への反論、課税リスクの検討に当たって本判決の内容は参考になります。例えば、M＆Aや事業承継における取引価格よりも、少数株主からの事前の買集めにおける買取価格が低い場合に課税リスクが指摘されることがありますが、本判決の考え方によれば、現実にはそのような課税は難しいであろうと思われます。ご関心があればご一読いただけますと幸いです。