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人間を深く理解する。
血の通った仕事がよりよい解決を生む。

私の弁護士としての原点は、中学時代にあります。社会的なハンディキャップを背負って生きている人がクラスメイトにさえいることを知り、「将来、こういうことを背負っている人たちと社会の中で共に生きていくには、どうしたらいいのか…」と具体的な進むべき道、方向性が見えずに悩んでいました。そんな私を見かねて、先生が「きみは社会を作る、治める側からよい社会を作っていけばいい。そうやって、困った人を助ける、あるいは、困った人を出さない、という方法もあるんだよ」とアドバイスしてくれました。その後、卒業式で、「弁護士になって、人を助けるためにあるはずの法律を使って、人を助け、困らせないようにします!」と進路公開したことを鮮明に覚えています。

私は企業法務・労働問題を主に取り組むビジネスローヤーですが、人の痛みや苦しみを知り、心情を理解する弁護士でありたいと思っています。だから、企業法務に携わる弁護士があまり関わろうとしない離婚や相続事件、少年事件、あるいは、俗にいう「ドブ板を踏むような」案件にも、敢えて積極的に関わってきました。

その一方で、20年もの長きに亘り社会を賑わせた集団被害裁判では企業側の代理人を務め、弁護士人生前半のライフワーク的な事件になりました。その他、企業の不祥事対応や加害者側のディフェンス案件も数多く担当してきました。

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正義とは相対的なものです。

『どうすれば企業としての正義を貫くことができるのか?クライアントにとって真の利益は何か?』を考え、これまでやってきました。物事のコアをシンプルに考えること、目前の利益ではなく中長期に亘る企業への影響を見ること、子会社や協力会社への影響まで見据えること、そして何より関係する人を見ることが重要であると感じます。今になって、「目先のことが得られたところで、会社としてはよくはならない。こちらを得た方が実はいいんじゃないか」などと、大局的な視点でアドバイスできるのはこれら多くの経験があってこそだと思います。

昨今では労働問題が複雑化し、労働事件にはどんな案件でも通用するようなマニュアルはありません。過去に同様の事案を経験していても、「それを踏襲すれば解決するか?」というとそうではありません。特に解雇の効力を争うような案件の場合はなおさらです。なぜなら「ひと」は一人ひとり違うから。

しかし、 私は、絶対に「依頼者が納得できる結果」を出さねばならないと自分に言い聞かせ、決して逃げずに全力を尽くします。人の心に向き合いながら。依頼者はもとより、相手方の立場や本音を理解することでよりよい、「三方良し」の解決に向けた道筋が見えてくるのです。

後輩を育てることにとても興味がありました。

弁護士の道に邁進しながらも、私の中学時代の恩師のように、人をよりよい方向に導くような影響を与えることができたら、と考えてきました。そのような想いから、大阪弁護士会の副会長をつとめ、司法修習委員会や法曹養成センター、就職支援委員会といった委員会でも正副委員長を務めています。また大阪市立大学大学院ロースクール特任教授を拝命し、教鞭を取っています。

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これらにより得られたところを評価していただいてか、社外役員のご依頼も増えています。弁護士の場合、監査役の任を拝受するにとどまることも多いですが、私は40代で一部上場会社の社外監査役を拝命し、その後社外取締役となったという経験を有しています。一般に監査役はブレーキ、社外取締役はアクセルである、と立場の違いを言われますが、私は、アクセルだけど自動安全装置も備えているアクセルとして、弁護士ならではの強みを生かした社外取締役として、企業が社会的責任を果たし、正義を貫いていくために役立ちたいと考えています。その結果、「三方良し」として周りも社会も救われることを目指したいと考えています。

クライアントとともに。