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リスクを見越し、現実的な解決方法を伝える。
多方面におけるコミュニケーションを通じ、
クライアントにとって最適のサービスを。

私は一人旅が好きで、学生の頃からよく一人でバックパックを抱えて国内外を旅してきました。大学在学中は日本国内やアジアを中心に旅していましたが、司法試験に合格後は、インドからパキスタン、イラン、トルコを経てブルガリアまで3ヶ月かけて陸路のみで旅するというような経験もして、法律事務所に就職してからは、中東、アフリカ、中南米等を中心に旅するようになりました。

一人旅のよいところは、現地でのコミュニケーションを通じて、その土地の空気をより濃く感じることができるという点にあると思っています。壮大な歴史的遺跡や自然を目の当たりにすると確かに感動するのですが、何年も経ってから思い返してみると、その国について最も印象的に覚えている場面が、現地で知り合った人と一晩中飲み明かしたことの方だったりします。

弁護士になった後は、一貫してM&Aとコーポレートを中心に業務を行っており、5年目には国際案件への対応力を高めるために、米国に留学しました。米国留学後は、日本企業の進出が活発で、かつ旅行を通じて親しみもあったアジア圏で弁護士としての実務経験を積みたいと考え、まずインド最大の法律事務所である Amarchand & Mangaldas & Suresh A. Shroff & Co (現 Shardul Amarchand Mangaldas & Co) のニューデリーオフィスに約1年間出向しました。その後は、当時勤務していた長島・大野・常松法律事務所のホーチミンオフィスの設立計画に従事し、設立後はそのまま同オフィスで勤務し、結局3年超の期間ホーチミンに駐在することとなりました。

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海外のオフィスでは、主に日本の企業をクライアントとして、現地弁護士と協力しながら現地法に関するサービスを提供するのですが、日本の企業が要求するサービスの水準は非常に高く、かつその意思決定のプロセスにも特色があるので、いかに現地弁護士とうまく協力しながらクライアントが期待する水準以上のサービスを提供するかということには常に気を遣っていました。

もちろん、国によって常識や実務は異なり、日本のやり方を一方的に押しつけるだけではうまくいかないのですが、そのあたりの調整や円滑なコミュニケーション維持の感覚は、4年超のアジア駐在経験のおかげで随分上達したように思います。日本と比べると厳しいとされるインドやベトナムの生活環境についても、むしろ楽しむことができましたし、もしかすると、一人旅を通じて、様々な国で多様なバックグラウンドを持つ人達と接してきた経験が少しは役に立っているのかもしれません。

依頼してよかったと言っていただける質の高いサービスを。

国内案件においても国際案件においても、想定されている取引や契約の内容を様々な角度から検討し、そこに隠れたリスクを分析した上で、クライアントに対して分かりやすく説明することが弁護士としての基本的な役割です。特に、国際案件においては、国内案件では考えられないようなリスクが予想外の形で顕在化することも珍しくないため、慎重な対応が必要とされます。

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とはいうものの、抽象的に存在するリスクを単に列挙するだけでは、それがクライアントの事業活動に対して具体的にどのような悪影響を及ぼしうるのかは分かりませんし、そもそも、そのような抽象的リスクを漏れなく回避しようとすれば、事業活動を中止するしか方法がないというような非常識な結論にもなりかねません。自分のアドバイスの内容が、現実的な解決方法を伴わない、理屈のみの正論にならないよう常に心掛けていますが、クライアントから、私のアドバイスにより助かった、私に依頼してよかったと言って頂けるときはとても嬉しいですね。

クオリティの高いサービスは、私ひとりで提供できるものではなく、クライアントとのコミュニケーションを通じて正確にニーズを把握した上で、チームとして同じ案件に取り組む他の弁護士やその他の専門家との密接なコミュニケーションを通じてのみ提供できるものと考えています。今後も、クライアントにとって最適なサービスを常に提供できるよう、多方面におけるコミュニケーションを大事にして、経験を重ねていきたいと考えています。

クライアントとともに。