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会社法のプロフェッショナルとして歩んできた。
企業価値を守る、ただ一筋の道を。

僕が弁護士になった平成5年は、完全にバブルが崩壊した状態で、最初は債権回収ばかり。その後は企業がどんどん倒産しはじめたので倒産処理。しかし、倒産しても企業価値がある会社は事業再生しなきゃいけないということで、平成10年くらいからは事業再生にかかわるようになっていきました。

事業再生に携わるようになり、経営者や法人格が変わっても、変わらない企業価値というものがあることに気づきました。この頃から、僕自身、企業価値の維持・向上にかかわる仕事を自分の軸にして行こうと意識し始めました。

当時の事業再生の現場は、債権者説明会でも怒号が飛び交うことが常態化している凄まじいものでしたが、嫌だと思ったことは一度もなかった。むしろ、そうなっている状態を自分の力で解決したいという意欲に燃えましたね。一旦死に体となった会社を民事再生や会社更生で蘇らせた時にはとても感謝していただける。それが嬉しくて弁護士冥利に尽きると思っていました。

平成16年、エポックメイキングな出来事が。

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小泉政権になり景気回復が顕著になってきたため、事務所でも「脱バブル崩壊」を目指して若手パートナー弁護士が集まってビジョン検討会をスタートさせたのです。オール北浜でやっていた倒産・事業再生から、専門分野を確立させたパートナー弁護士の集まりへ。これからは多様なクライアントニーズに応えることができる、専門家集団の事務所を作ろうというビジョンで一致しました。

そこで僕は、企業価値の維持・向上に直接関与できる会社法を専門にしたいと思い、「会社法やります!」と宣言しました。もっとも、その時点では、会社法の案件をほとんどしたことがない状態でしたので、猛勉強を始めました。仕事をしながらの勉強で、毎日2〜3時間しか寝ない日が続きました。

翌年、会社法が国会を通過。商法の改正ではなく、会社法という新しい法律が成立したということで、当時の大阪にはその分野ができる弁護士が殆どいなかったと思います。そのため、会社法がわかる弁護士ということで、講演や執筆の依頼が殺到しました。

そのような活動をしていると、世間が私を会社法の専門家と認知してくれるようになり、会社法関連の案件の依頼が一気に増えました。以来、会社訴訟、商事非訟、株主代表訴訟、内部統制、リスクマネジメント、コーポレート・ガバナンス、株主総会対策、資本政策、各種M&A、敵対的買収防衛策、アクティビスト対応、経営権争い、スクイーズアウトなど多方面から攻めと守りの企業サポートを行ってきました。

また、大阪地裁の商事専門部から、総会検査役や業務執行検査役にも選任されています。

これらの実績が評価され、会社法関連の司法試験考査委員に選ばれたり、母校の京都大学では法科大学院の客員教授として会社法実務演習を講義しています。

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このように、「企業価値を守る」ことを一身にやっている中で、新しい分野にチャレンジすることにしました。それは、企業不祥事対応の分野です。会社のリスクマネジメントの案件をする中で、企業不祥事対応の経験もあったのですが、本格的に専門家を目指すべく、平成30年に一般社団法人日本公認不正検査士協会が認定する公認不正検査士の資格を取得しました。

企業不祥事は、企業価値を一気に毀損させてしまう大きなリスクです。昨今、企業の不正・不祥事報道が後を絶ちませんが、企業不祥事を起こしてしまった会社の企業価値を守る仕事にも力を入れていこうと考えています。これからも、企業価値の維持・向上のために全力で取り組んでいきます。

クライアントとともに。