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東京証券取引所、大手証券会社で実戦経験を積み、
M&A、IPO実務に精通。

ストレス耐性は強い方ですね。いつも飄々としていると言われます。うちは両親が教師なのですが、母が小さい頃に亡くなって、祖母に厳しく躾けられました。古風な教育で、子供心に理不尽だなと思うこともありましたが、今となればそれがよかったかもしれませんね。社会に出たら理不尽なことがたくさんありますから。

これまで国内のミドルレンジの規模のM&Aを中心に、上場会社のTOBやクロスボーダーM&A案件を多く扱ってきました。最近ではニュースバリューのある大型案件を続けて担当させていただいています。うまくいくかどうか、ストレスが非常に大きい分、それが世の中に出た時の嬉しさはひとしおですね。

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性格は、リスクを慎重に見るタイプです。その一方で、環境変化を恐れず飛び込んでいくチャレンジャーでもあります。入所して2年後、シカゴにある増田・舟井・アイファート& ミッチェル法律事務所で働きました。実地で英語を学び、多くの人脈を得て帰国し、その翌年には日本取引所(旧東京証券取引所)上場管理部へ出向しました。

こちらは上場会社の日々のコーポレートアクションを審査したり、適時開示の適切性を判断したりする部署です。日本取引所に出向経験がある弁護士はあまり多くないと思いますが、M&AとIPOを専門にする私は、ここでみっちり業務経験を積めたことが今、とても役立っています。

会社として、投資家や株主にどのような説明をすれば良いのか?というアドバイスを求められる場面で、いわゆる当局、規制する側への出向経験を活かしてアドバイスができる、というのは大きな強みです。

人間の心の機微がわかってこそ、
案件をまとめ上げることができる。

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その後、新たなチャレンジとして大手証券会社にも出向しました。証券取引所と証券会社、その両方で得た経験により案件の全体感・見通しについて、様々な角度から検証・アドバイスすることができます。M&Aは、クライアント・ターゲット企業・契約の交渉相手だけでなく、ファイナンシャルアドバイザーと呼ばれる財務アドバイザーや、買手が資金調達をする金融機関、その他関連する規制当局など関係者がとても多いので、それぞれの考え方を理解するために、出向で様々なキャリアを積んできて、とても良かったと思っています。

時には無理難題を言ってくる方もおられますが、その対応も決して苦ではありません。異なる立場の、異なる考え方を知り、調整しながら案件をまとめることが面白いですね。利害関係の調整だけではなくて人間関係の調整、いわゆるドロドロした案件も得意で、駆け出しの頃からよくやっていました。これが今、とても役に立っています。

M&Aの場合、関係者の中に納得してない人がいると、情報のリークやその他予想外の行動をされたりして、案件がうまくいかなくなること等もあります。要は人間の心の機微を知ることが、大きな案件をまとめる上でとても大事なんです。でも、それはいきなり大きな案件を任されてもできない。ドロドロした細かい案件を千本ノックのようにやってきたからこそ、法律以外の部分の重要性がわかり対応できるのです。

これからも広い視野を持てるようにチャレンジをし続け思考力を鍛えて、判例に載ってないことや新しい問題に直面した時でも頼れる弁護士として、クライアントの信頼を勝ち取っていきたいと思います。

クライアントとともに。