本ニューズレターにおいては、シンガポールの国際仲裁実務における近時の重要判例であるPT First media TBK v Astro Nusantara International BV and Ors [2013] SGCA 57をご紹介します。本判決は、シンガポールにおいて、仲裁判断の取消を求める積極的救済(active remedy)と、執行段階において拒否事由を主張する消極的救済(passive remedy)の選択が認められることを明らかとするものであり、同地における今後の仲裁戦略に大きな影響を与えるものと思われます。